6月15日(木) 「絵巻と落語で知る江戸の暮らしあれこれ」
飛ノ台史跡公園博物館職員 (自称)江戸・東京案内人 山本稔氏
7月6日(木)「富士山信仰と船橋の富士塚」
まなび船橋 鈴木睦男氏
1日目は「熈代勝覧」(日本橋から今川橋までの大通り(現在の中央通り)上に江戸時代の町人文化を克明に描いた絵巻物)に描かれた風俗図から七つの場面を取り出し、1800年頃の市民の暮らしを説明され、そこから思い浮かべられる落語を重ね合わせて話された。先生の数々の講座でこの話しは初めて聞くもので新鮮で面白く、引きつけられた。
2日目は船橋市には国、県、市指定の文化財が合計49件あり、取掛西貝塚は国史跡である。
また、現存の大神宮灯明台、了源寺の鐘楼堂跡、和時計、阿弥陀如来像、大仏追善供養、中野木の辻切りなどの文化財は、現在も船橋市民に守られていることなどを説明された。過去から現在、未来へと繋ぐ、先人達の知恵や恩恵を随所に感じ取れる面白い企画と感じた。
3日目は富士山が「信仰の対象と芸術の源」として世界遺産になった事から説き起こし、多くの絵画、和歌、物語が紹介された。「富士登山」はご利益を求めて山頂を目指し登山することから始まり、代参でもご利益が得られる等の理由により「富士講」が発達した。また、各地に「富士塚」が出来たことを説明された。船橋には18の講があったが、今は山野と宮本の2箇所になり、山野では富士登山も実施されている、また富士塚は、15程現存しているとの説明であった。新しい発見があり楽しかったが、折角の資料画像が鮮明に見られなかったのは残念だった。
一番星通信122号原稿より 17年度生 川瀬 建雄 27 年度生 藤本 典子